2010年07月15日

国連軍と北朝鮮軍が実務協議、韓国哨戒艦沈没事件で

(CNN) 米軍主体の在韓国連軍は15日、板門店で北朝鮮軍との間で大佐級の実務級協議を行った。韓国の聯合ニュースが報じた。今回の接触は、朝鮮半島西側の黄海で今年3月26日に発生した韓国哨戒艦沈没事件後、初めて。

聯合ニュースによると、協議は約90分間続いたが、内容は不明。在韓国連軍の報道官によると、今回の協議は、沈没事件に関する将官級会談の議題を決めることが目的だった。15日の協議で、将官級会談の設定などが決まったのかは伝えられていない。将官級会談で国連軍は、沈没事件は北朝鮮軍による朝鮮戦争休戦協定違反と通告するとみられている。

同事件で韓国の軍民合同調査団は、北朝鮮潜水艦による魚雷攻撃が沈没原因と断定。これに対し北朝鮮は一切の関与を否定、独自調査を求めるとともに自らを事件の犠牲者と主張していた。

この中で国連安全保障理事会は今月10日、攻撃を非難し、その実行者に対し問題の平和的な解決のため適切、平和的な手段が講じられることを促すなどの議長声明を出していた。ただ、攻撃の主体者を北朝鮮とは言い切っておらず、北朝鮮の申善虎(シン・ソンホ)国連大使は北朝鮮外交の大きな勝利でもあると強調していた。

大佐級の実務協議開催は国連が求めていたもので、北朝鮮は当初、南北の将官級協議開催を主張していたが、安保理の議長声明が出された後、最終的に受け入れていた。  


Posted by biiizu6 at 18:43Comments(0)